今年の夏から突如始まった、「日帰り
脱関東プロジェクト」。
10月初旬に山梨へ行った後辺りから仕事が忙しくなり、
思うように計画を立てられないまま季節は冬へ。
さすがに冬は長距離
ツーリングは休止かなと思っていたが
久しぶりに3連休を取れたので、多少の不安はあるものの
今年最後のチャンスとばかりに福島へ行ってきた。
いつものごとく仕事が終わってから
ツーリングの準備を始める。
自転車をメンテナンスしたりしているうちに1時を過ぎる。
そろそろ家を出なくてはならないが、天気予報によると今期一番の寒さらしい。
上半身は化繊長袖インナーと裏起毛長袖ジャージ、ウィンドブレーカー。
下半身はレースタイツと厚手の靴下。
ウィンターグローブとイヤーバンドとシューズカバーを追加装備。
以上を着込んで、23日2時に家を出発。
走り始めてすぐにいつもと違う乗り心地に気づく。
その原因はタイヤ。すごいモッチリしてる。
路面に吸い付くような、でもそれでいてスイスイ進む感じ。
Pro2Raceいいかも。
走り始めに少し寒さを感じたものの、それ以降は体も温まり快適に走り続ける。
予定よりちょっと早く茨城県に入る。
ここらへんからちょっと風が気になり始める。ちょい強めの西風。
北風に変わらないことを祈りつつ土浦を越えて
顔面に寒さを感じるようになってきて今回はじめての休憩を取る。

時計を見ればまだ5時前。ペース的にはいい感じ。
MAXコーヒー(激甘?い)を飲んで温まったところで出発。
が、一度止まってしまって冷えた体はそう簡単には温まらず
体感温度も(間違いなく気温も)ガンガン下がっていく。
寒さで体の末端部分に痛みを感じてくる。
とくに足のつま先。シューズカバーも役立たず。
一応最低気温の下調べはしておいたが、茨城の夜は予想外に寒かった。
(そもそも茨城北部出身なのだから知っているはずなのだけど)
我慢しながら走り続け、R6を離れ千波湖へ向かう道に入る。
空は徐々に明るくなってきてもうすぐ朝だということを告げるが
体は芯まで冷え切ってしまったようで体が震えてくる。
駐車場に止めてある車のフロントガラスが白く凍っているのを見て気持ちが萎える。
で、もう走るのはムリ?。となる直前で千波湖に到着。
予定では休憩するつもりはなかったが、寒さに負けて立ち寄ることに。
石岡以来久しぶりに自転車から降りるが足のつま先が痛くてまともに歩けない。
よちよち歩いて座って休憩できる場所を探し、
自販機で買ったお茶とMAXコーヒーでつま先を温める。
顔を上げると太陽が昇るところだった。

僕がブルブル震えているのを横目に早朝ランナーたちが走り去っていく。
けっこう年配者が多い。みんな元気だ。すこし元気をもらう。
あんまり外で休憩していても意味が無いので、つま先の感覚が戻ったところで出発する。
次は常陸太田にある実家。ここもまた予定では寄らないはずだったが
寒さによる体力の消耗を考えてちゃんと休憩する必要があると考えた。
ならば実家だったらただで休めるな、と。こたつもあるだろうし。
念のため連絡を取ろうとするも電話に出ず。7時前だからしょうがないか。
R349で常陸太田に入り、田んぼ道で実家に帰宅。
途中、十数年ぶりに山田川の堤防を走ったが、きれいなCRになっていた。
で、実家到着。

実家の庭に自転車を止めて家に入ろうとしたところで一台の車が外を通り過ぎる。
母親の車だ。まさにすれ違い。今の親子関係と同じか、と自嘲する。
玄関を開ける。田舎なので鍵は掛かっていない。
父親と母親は仕事で、妹は寝ているようだった。
ただ、飼い猫だけは出迎えてくれた。
とりあえずコタツに入り温まる。この世の天国なり。
新聞を読んだりしているうちに爆睡。
9時まで仮眠を取るつもりが10時近くまで寝てしまう。
妹の鼻歌で目が覚める。俺の存在には気付いていないようだ。
状況を察するに風呂に入るところだったようなので挨拶はせずに家を出た。
だれにも気付かれずに家に入り家を出たことになる。
実家なのにちょっとした不法侵入気分。
続く。
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