7/10 2時頃目が覚める。
どうやら離岸後舵を切っているときの傾きで目が覚めたらしい。

屋外デッキに出てみると港から徐々に離れていく様子を見ることができた。
眠いのでまた部屋に戻って寝ることに。

そして気づけば朝!
6時起床なので、途中起きたにしてもよく寝れた。
外海でも普通に寝れるものなのね。
しかしまあ気持ちのいい天気だこと。
昨夜は風呂入ってすぐ寝てしまったので、じっくりと
船内施設を見て回る。

自販機設置のホールや展望ラウンジ、有料インターネットPC、ミニゲームセンターなど狭いながらも色々とある。
丸一日過ごすわけだから当たり前か。
お茶が飲み放題なのはいいね。
ホールで昨日会ったおじさんを見つけたのでまた自転車話。

このおじさん只者ではない感じはしていたのだけど、話を聞いてみると、
自転車で日本一周したり、オートバイでオーストラリア横断したりと中々の冒険家。

日本一周は果たしたので次は日本の内陸を縦断したいと言っていた。
(若い頃に20日くらいで宗谷岬->佐多岬を達成してるらしい)

そういや起きてから何も食べてないのに気づき、朝飯。
昨日スーパーで買ったパンを食べる。
ただの菓子パンだけど海を見ながらだと格別にうまい。

三陸沖は結構海岸近くを航行するようでリアス式海岸を海から眺めることができた。
また、気仙沼付近ではフェリーの脇をかすめるように泳ぐイルカの姿が。一瞬の出来事だったけど。

思い出の地、釜石も海から。
いつか釜石以北の海岸線を走らなければ・・・。

ちょうどそのころ、苫小牧発の深夜便「さんふらわあ だいせつ」とすれ違い。
今日は天気予報と違って快晴。
屋外デッキの椅子に座っているとジリジリと照りつけてくる太陽。
「これは日焼けするな」と日焼け止めを塗ってしばらく日向ぼっこしていたら

あらら、空がどんよりし始める。

そして雨・・・。
こうなると外に出てられないので、ホールやベッドでインドアな暇つぶしタイム。
しばらく降り続いていた雨も夕方には止んでくれた。

待ってました!と外に出てみると北西の方角にうっすらと山のシルエットが。
見よあれが北海道だ。
雨のおかげで長く感じていた
船の旅だけど、ようやく終りが見えてきたわけで。

陸地に近づくと雲の切れ間からきれいな夕陽と神々しい山々の影が。
ちょっと何よこの演出は?!これを見せるための雨だったの?
徐々に色や形を変えていく空にしばらく見入っていた。

ただ、その夕陽の反対側では出航したばかりのフェリーが通って行くので
その姿を見るために、デッキを右に左にと慌しく動いていたのは内緒。


ゆっくりと港の中を進んでいき
すっかり辺りは暗くなって、19時45分着岸。
苫小牧港は、大洗とは違って複数のフェリー航路があるので立派なフェリーターミナルだ。
下
船する前、冒険家なおじさんから電話番号を書いた紙を渡される。
「石狩に家があるから近くに来たら寄ってくれ」と。
僕は「二日目は石狩に止まる予定なので是非寄らせてもらいます」と答えた。

そして20時20分。
北海道の大地にF75と共に降り立つ。
実際にはF75に乗って下
船したので、この写真を撮るときに地面に降りた僕よりもF75のほうが1分くらい早く降り立ってる。キーッ!
窓際のベッドだったので結構綺麗にGPSのログが採れた。