
日没時刻を過ぎて、PC4を出発。
銚子を過ぎればしばらくド平坦な道が続く。
体が冷えない程度に力を抜いて低燃費走行。
大多喜からはまた登りがあるし、
ラストの鹿野山は「なぜつづら折れじゃないのか」という坂があるらしいし。
ブルベ参加者と思われるテールライトを遠くに見ながら走っていく。
信号待ちで近づいたり、また離れたり。
そんなことを繰り返しているうちに、すこしずつ眠たくなってくる。
そういや昨日はこのくらいの時間に寝たっけな。次のPCで少し休もう。
そんなことを考え続けて、PC5に到着。
前PCでガッツり食べたのでここはおにぎり程度で済ます。
あと夜間走行用にガムを買った。
で、ちょっと仮眠しようかと目を瞑るが、
微妙に吹いている風が冷たくて眠れない。
ま、山登ってれば目が覚めるだろう、と出発。
(あんまり休憩した記憶はないのだけどGPSによれば30分も休憩している不思議。実は寝てたのかも。)
PC6までは、久しぶりの山岳区間。
しばらく一人で走っていたけど、大多喜町のちょっと長めの登りで前走者に追いつく。
この先人家もまばらな山の中が続くはずなので、これは心強い。
自分含めて3人の集団になり、暗闇を進む。
が、筒森あたりからじょじょにばらばらになっていき、
三石山ではまた一人になってしまった。
まあ、このあたりは走り慣れているのでいいだろう。
しかしながら、今日は三石山の登りが楽に感じる。
10%超えの坂道ばかり走らされてきたので感覚が麻痺してきたのかも・・・。
グレーチングに注意しながら三石山を下る。
下りはウィンドブレーカーの首周りから風が入って寒いことこの上なし。
色々思案した結果、ウィンドブレーカーのジッパーを口でくわえて隙間を塞いでみた。
意外と有効な手段だった。
傍目には変だろうけど、夜中の山道で誰が見ているというのだ。
下りきったら今度は房総スカイラインへ入り
いくつかのアップダウンをやり過ごして料金所まで。

通行料を払気まんまんでいたのだけど、料金箱が見当たらない。
対向車が料金所をスルーしていくのを見たので、僕もスルーすることにした。
夜中は無料なのだろうか?

料金所を過ぎた後、自販機を見つけたので
眠気覚ましに缶コーヒーを買ってまったりと飲む。
そういやさっき一人追い抜かしたけど、まだやってこない。
落車してたりしてないよな?とちょっと心配しつつ再スタート。
するとすぐさまラスボス鹿野山への登り。
最後にこの坂はかなりきつい。
歩いた方が速いんじゃないのかと思いながらも脚を着かずに登りきり

やっときました山の上。
もう登りはないので、思わず顔がニヤける。

この場所ではお決まりの東京湾を撮ってみる。
あたりまえだけど暗い。三脚なんて持ってきてないし。
寒さをこらえながら下って最後のPCに到着。
到着時に自転車乗りは僕一人だったので
またPCを間違えたか?と確認したけど合ってた。一安心。
とにかく暖かいものを食べたくて、ブリトーとかスープを買う。
で、食べたら眠くなって、目を瞑る。
風が冷たいし、そもそも気温も5月中旬とは思えない低さ。
それでも細切れ的に寝れたようで、ここでは1時間ほど休憩していた模様。
休憩してる間に後続がどんどんやってきて賑やかになってきたので
このまま気温が上がる朝までだらだらと休憩していようかと思ったけど、
走り出せば暖かくなるはず!と一念発起して夜明け前に出発。
平地でもウィンドブレーカーの隙間から入る風が冷たいので、ジッパーをかみしめながら走る。
PCにはローラー台を置いてもらってアップして体を温めてから走りだしたいよな、とか考えながら走る。

そうこうしているうちに日の出タイムが近づく。
一日で一番寒い時間帯なので気温計を見てみると9度。そりゃ寒いわ。
走り出しは歯をガチガチ鳴らしてしたけど、次第に体が暖まってきたので
少しずつスピードを上げて行く。
日が出てくると寒さを感じなくなってきた。
お日様の力ってすごいのね。
そうこうしているうちに後ろから一人追いついてきたのでしばらく引く。
信号待ちでちょこちょこ会話したのだけど、
この方、PBPに出るために既に
ブルベを2600km走っているとか・・・。
さらには、すでに3200kmをクリアしている人もいるとのこと・・・。

金木橋から先は引いてもらって、なんとか7時前にゴール。
今回は想定外の激坂と寒さにやられた
ブルベだった。
しかし、九十九里のド平坦区間がたっぷりあるのに
獲得標高が4000m近くあるのはどういうことだろう?
やはり今年の千葉はひと味違うなあ。
【
ブルベの記録】
認定時間:22h42m
総走行時間: 18h50m
総走行距離:406km
平均心拍: 124bpm
消費カロリー: 5890kcal
黄線は行きの自走区間(62km)
緑線はBRM515千葉400km

ゴール後はヘトヘトだったので輪行で帰宅。
標高を稼げない房総の坂道をこれでもかと繋いで作られた本コース、
暖かいときにまた走りたいな、と不覚にも思ってしまった。
おわり