目的達成 ?ツール・ド・東北 その5

8/10 5時半。

今日で旅も3日目。
そろそろ筋肉痛がこんにちわする頃だよなあ、と体を起こすと・・・微妙にきてますなあ(笑
ロッカーへ行き、昨夜に洗った生乾きのジャージやレーパンを着込む。ちべたいよぉ。

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健康ランドの外に出てみると、自転車や自動二輪がいっぱい。
フェリー乗り場が近いこともあって、ツーリングする人たちの宿泊地になているっぽい。

天気はどんより曇りだけど、一応日焼け止めを塗って出発。
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とりあえずR280で北上していく。
このR280は海沿いに旧道、やや内陸側にバイパスが走っており、
最初は景色のよい海沿いを走ってみたのだけど、
道幅に余裕がないわりに交通量が多く、ダンプカーもけっこう走っているので、
蟹田手前でバイパスが途切れるまではずっとバイパスに逃げてた。
↑がバイパス、↓が旧道。
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蟹田からは海岸線を離れて県道を進む。
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小国峠なる小さな峠に出くわしたが、県道に入ってからは交通量は激減したので、
お気楽にThe Weightを歌を口ずさみながら登る。

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その峠を下った先に、道の駅「いまべつ」。
ここは以前から来たかった場所。
なぜって、この道の駅は、鉄道駅が2つも隣接しているのよ。
しかも将来新幹線駅もできるという、とてもハイブリッドな駅なわけで。
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道の駅施設内に津軽線の時刻表と運賃表がある休憩スペースで、
りんごジュースとまんじゅうを補給。
青森から約50km走ったのでしっかり補給しなけりゃね。

道の駅からさらに北上していき、R280に乗り換え、ここからしばらく海沿いを走ることになる。
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R280を走り始めて2kmほどで、以前から来たかった場所<その2>に到着。
が、目の前を列車が通り過ぎていく・・・タイミング悪・・・。
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ここは青函トンネル入口公園。
青函トンネルを潜る列車を間近に見ることができる素敵な公園だ。
通過予定時刻表まである。ますます素敵だ。
次の列車はおよそ30分後にトンネルから出てくる。
さっきの列車を撮影し終え撤収する何人かの鉄ちゃんと入れ違いになる形で公園内に入り、
列車がくる時間までベンチで寝転がったりして待った。

して30分後、トンネル入り口から聞こえるフォ?ンフォ?ンという警告音がなり始め、
グォォォッというけたたましい音がトンネル奥から聞こえてきた。
そして、その音が次第に大きくなって、
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フォォォーンッとスーパー白鳥が登場。
・・・感動した。

さて、鉄分を十分に補給できたので、再び自転車旅に戻る。
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海岸線沿いに続く道は三厩辺りでR280からR339に名前を変え、景色も次第に寂しくなってくる。
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「ここは、本州の袋小路だ。」
津軽海峡線の竜飛海底駅の真上あたりに、太宰治の小説「津軽」の一節が刻まれた碑があった。
そしてなぜか、
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動かない動物園も併設。
シュールすぎやしないかい?

そんな動物園から数百メートル進むと、
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出た!
個人的に日本一のネタ国道だと思っている、階段国道。
自転車を民家の裏手に止めて、しばし階段国道散歩タイム。
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GPS読みで平均斜度17%程度の急坂をえっちらおっちら歩いて登る。
階段横には申し訳程度だけどスロープらしきものもあり、自転車を押して上がれるかも?と期待したが、
途中で途切れたりしてたので、やらないほうがいいだろうな。道狭いから邪魔だし。
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少々息が上がってしまったが、登りきった。
さて、自転車のところまで戻るか・・・。
ここでは数組のツアー観光客を見たが、下でバスが待ち受けている彼らは降りるだけでよいらしく、ちょっとうらやましかった。

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ちょっと不毛なことをしてるような気もしたけど、自転車でもう一度階段国道の上へ。
・・・けっこう遠回りだった。

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近くに演歌「津軽海峡冬景色」の石碑があった。
これがまたシュールな代物で、ボタンを押すと「津軽海峡冬景色」が爆音で鳴り始める。
これは竜飛崎の寂しげな景色を味わいたい身には苦笑ものだ。
さっきの動物園といい、この観光地は方向性が見えない。

ちかくにある道の駅「みんまや」へ移動し、お昼を食べる。
道の駅の中身は青函トンネル記念館なので、ちょっと見学しようかと思ったけど、
微妙に混んでたし、有料なので今回はスルーしてみた。レーパンだしねえ(笑

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昼飯を食べて外に出ると、天気がよくなってきたようで、
北の方角を見ると、海の向こうに陸地らしきものが見えるようになった。
おおっ、あれは憧れの北海道なのか?
来年あたりには行きたいなあ・・・。


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2008-2009_honsyu_map2.jpg
一応この竜飛崎に到達したことで、去年から始めた本州縦断プロジェクトは無事完了。
(本州の最北端は津軽半島ではなく下北半島じゃないの?とか言わないw)
というわけで、この旅最大の目的を達成してしまったので、ここからはただの自転車旅になる。
まあ、実質は何も変わらないのだけど。


つづく。
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雨中行軍 ?ツール・ド・東北 その4

8/9 12時過ぎ

お昼ごはんを食べて元気よく走り出す。
1P1070636.jpg
が、すぐに長い上りが現れる。
滝ノ沢峠へ向かう道なのだけど、ここもけっこう傾斜があるようで
シッティングでノロノロ走っていると重力に負けそう・・・。
なのでダンシングをメインにして上る。
そういや道路が所々濡れているので通り雨があったのかもしれない。

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十和田湖の北西に位置する滝ノ沢峠に到着。
この峠を境に再び青森県に突入。
これから奥入瀬渓流方面へ向かうため、これからまた上らなきゃいけない。
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この峠には見晴台があるので、休憩代わりにしばし十和田湖を眺めるが、かろうじて見える程度・・・。
こんだけ厚い雲に覆われていたら雨に降られるのは時間の問題か。
と考えながら滝ノ沢峠から1kmほど走ったところでポツポツと顔に何かが当たる。
1P1070643.jpg
あっという間にスコール状態。
峠に引き返せば売店があるので引き返そうかと思ったが、
カッパも持ってきているし、すぐに弱まるだろうと強行突破を試みる。

結局、雨の勢いが衰えることなく30分ほどずぶ濡れになりながら走り続けることになり、
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御鼻部山展望台(標高1,011m)の駐車場で雨宿りできそうな場所を見つけることができた。
公衆トイレの軒先に自転車を止め、カッパを脱いでしばし休憩。
ケータイで雨雲をチェックしてみると、ちょうどこの辺だけ真っ赤になっていた・・・。

いい加減雨宿りも飽きてきてたところで(結局小一時間休んでた)、ちょうど雨が弱まる。
よし、いくか。と走り出すと、さっきまで雨でよく見えなかった展望台が見えたので寄ってみた。

ひと気ない展望台から十和田湖を見下ろすと、深い青色をした湖面が・・・
1P1070649.jpg
何も見えないwww

展望台で落胆しているとまた雨足が強まったのでまた雨宿り。
すると地元の人らしきおじいさんがやって来た。
暇つぶしにちょっと話をしてみたのだけど、9割がた何を言っているのか分からなかったw
おじいさんが「これからどこへいくの?」とおっしゃったので(おそらく)
「これから奥入瀬渓流へ向かうんですよ。」と答えると
「坂が急で危ないからやめときなさい」的なことをおっしゃった(たぶん)。
年寄りの言うことは聞くもんだ。
ということで、渓流へは寄らず手前のバイパスを通って回避することにした。
この天気じゃ観てもしょうがないだろうし。

雨音が小さくなったところを見計らって、こんどこそ走り出す。
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雨は弱まったけどガスってきた・・・。
防水のはずのヘッドチューブバッグに入れたデジカメが濡れてしまい、レンズカバーがうまく開かない。
レンズにも水滴ついちゃってるし・・・。

1P1070660.jpg
こんな感じで車通りの無いR102のバイパスを標高1000mから300mまで一気に下る。

1P1070668.jpg
そこからはバイパスと旧道が合流。
道が狭くなり、それに反して交通量が多くなる。
路面も荒れ気味だし、水溜りで路面状況が分からない場所もけっこうあって怖かった。
そんなブナ林の中を十和田湖温泉郷までさらに100mほど下る。
この区間で、同じような境遇で走るキャンパーを追い抜いた。
そういや今日、自転車乗りを見たのはこれがはじめてだ。

十和田湖温泉郷からは八甲田山方面へ向かう。
山へ向かうので当然登ることになる。
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上の写真のような風景が続くR103を上っていく。
上り始めでは雨はほぼ止んでいたのでカッパを脱いだが、
標高が上がるにつれてまた雨足が強くなっていく。
カッパを着たかったが、路肩も満足にない道で、交通量も多いため中々着れなかった。

蔦温泉を過ぎたあたりで、またスコール状態になり、悲しく濡れ鼠状態になりつつも黙々と上る。
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R394との分岐地点で屋根つきバス停があったので迷わず休憩。
予定ではこのままR103で行くことになっていたけど、
もしかして迂回したほうがいいのだろうか?と地図を開いて別ルートを探す。
田代平方面から雪中行軍像のある県道へ逃げようかと考え始めたところ、
タイミングよく(悪く?)雨が小降りになってきたので、やはり予定通りに進むことにした。
せっかくここまで来たんだしねえ。

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晴れていたならば八甲田山の山並みが美しかったであろう道を進む。
ここからは道もよく車通りもすくなく、何より雨もほとんど止み、すこぶる走りやすかった。

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16時半頃、本日の最高地点である傘松峠に到着。
雨には心底参ったけど、上りきってしまえば、そんなことも忘れる心地よさ。
ここから青森市街までは下り基調で40kmほど。暗くなる前に着けそうだ。

濡れた路面に注意しながら、観光モードで下る。
1P1070702.jpg
酸ヶ湯温泉の地獄沼でちょっとだけ暖まり
1P1070711.jpg 1P1070715.jpg
八甲田山を横目に高原チックなところを気持ちよく走り
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津軽富士とも呼ばれる岩木山が見えるであろう方向を眺め(曇っていてまったく見えないw)
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あっというまに下界が見えてきた。
そういや、雨が降った形跡がない。
どうやら山中でしか降ってなかったようだ。

で、ぎりぎり日没前に青森市街に到着。
1P1070725.jpg
超絶アバウトな行き先案内。
ちなみに明日は左に行く予定。右はまたの機会に行く予定。

1P1070727.jpg
昨日の岩手県庁に続いて、今日は青森県庁にご挨拶。

商店街で夕食を済ませたあとは、本日の宿泊地に向かう。
1P1070735.jpg
飯を食べている間にすっかり暗くなってしまったが、あおもり健康ランドに無事到着。
健康ランドに連泊するのって何気に初めてかな?
いたって普通の健康ランドだったけど、波長が合っていたのか、単に疲れているだけなのか、
すぐに眠りにつくことができた。・・・明日の筋肉痛が怖い。

【本日の記録】
走行時間: 9h26m
走行距離: 167.4km
平均心拍: 121bpm
消費カロリー: 4814kcal

20090809_map.gif
20090809_profile.gif
久しぶりにいっぱい登ったw

【ここまでの記録】
総走行時間: 17h37m
総走行距離: 347.9km

つづく。
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罪の意識

最近休日には都内をクロスバイクで移動していることが多い。
(そういやロードに一週間以上乗っていない・・・)
郊外を走っている分には気にならないのだけど、
都内を走っていると、信号無視や逆走、携帯電話いじりながらなどが嫌でも目に付く。


今日の夕方の出来事。

信号待ちをしていたら、逆走してくる自転車が近づいてきた。
またか・・・とがっかりしていると、僕の横にパトカーが止まった。
パトカーの中の警官たちをみれば、明らかにその逆走自転車の方をみてなにかしゃべっている。
これはスピーカーで注意するんだろうなあ、と期待しながら逆走自転車が近づくのを見ていた。
逆走自転車は僕の目の前にある信号を信号無視をしていく。パトカーの目の前で。
今だ!このタイミングで注意しろっ!と心の中で叫んだのも空しく、
逆走自転車は悠々と僕とパトカーの間を通り過ぎていった。
そして、後ろから自転車が2台通り過ぎていく。これまた信号無視。
パトカーは静かに信号が変わるのを待っている。
これは注意しろよ、と抗議しようかと思ったら信号が青になってパトカーは走り去ってしまった・・。

逆走自転車、信号無視、これらをする人たちは罪の意識はない(もしくは少ない)だろう。
僕だって以前はあまり悪いことだとは思っていなかった(反省)。
まあ、自転車を歩行者の延長線上で考える一般の人たちにとってはそれがあたりまえなのかな、とは思う。
おそらく、逆走も信号無視もいけないことだとは思ってないからパトカーの前でもやってしまったのだろう。
でも、今日目撃したあの場面で、警官がきちんと注意したならば、あの逆走自転車は自分の過ちに気付けたのに、逆にパトカーがいても注意されなかったということで、逆走も信号無視も当の本人の中で正当化されてしまったのではないかと思うと、なんだか悲しい。
(この逆走自転車氏がまた逆走するところを、僕が見つけて注意しても「こいつおかしなこと言ってるな」みたいになるじゃん・・・)


P1000300.jpg
ギターを後ろに積んで見ましたの図。
おっこれはいい!と走り出したら、かかとがギターに当たるのでまともに走れなかったorz
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