9/22 14時、旧軽井沢を出発。
峠で記念写真。ここは標高案内標識はない模様。
仕方なく県境の案内標識で我慢。

ちなみに標高は958m。
そして下っていく。
登りのときはあまり気にならなかったが、路面状況が悪い。
小さい凸凹であまり飛ばせない。
さらには細かい砂がところどころにあり、非常に気が許せない。
ちんたら降りていく。
途中、のぼりではあまり寄れなかっためがね橋を観光。

改めて見ても、やっぱでかい。
そして意外と観光客が多い。
記念写真にフレームインしないように気を使う。
上に登る階段もあったが自転車用のサンダルなため、登るのは諦めた。
坂本ダムも寄ってみるが、流木がいっぱい。
あんまりきれいじゃないな。
でも遠くの赤い橋が風景にハマっていい感じだった。

坂元宿を抜けて横川駅まで降りる。
一応鉄道好きとして写真は撮っておく。
駅前に車輪があったので写真を撮る。
ヒルクライムが得意になりますように。と願いをこめて。

[解説始まり]
碓氷峠のような急斜面を登坂する際、
鉄の車輪だけだとスリップしてしまって登れないので
通常のレールの内側に設置されたギザギザのレールに
この車輪内側の歯車を引っ掛けながら登るのです。
これをアプト式といいます。
[説明終わり]
ついでに鉄道文化むら敷地内にかわいらしい機関車があったので撮る。

もう寄るところは無いので、本格的に帰ることにする。
R18で磯辺温泉近くまで行き、そこからR254で一気に帰ることにする。
途中富岡に向かう道が台風の影響で通行止めになっていたりしたが、迂回してR254富岡バイパスへ。
しかしバイパスもすぐに終わり狭い道へ戻される。
ひたすら路肩走行するも、突如後方で異音が。
軽い金属音。スポーク折れた?と鬱になりながら停車して後輪を見る。
が、スポークは無事。
なんだったんだろうとタイヤを回して傷が無いか確かめようとしたらかすかに聞こえる、エアが漏れる音。
タイヤをみればざっくり5mmほど貫通している。
道には金属片が落ちていた。お前か!
駐車場のようなところまで押して歩き、パンク修理。
チューブを変えてもタイヤに穴が開いている以上は再発する可能性があるので
とりあえずパッチでタイヤとチューブの穴をふさぐ。
そして空気を入れていると敷地内から車が出てきて
中に乗っていた初老の女性から「大丈夫ですか?」と声をかけられる。
いままで気付かなかったが、奥を見ると民家がある。
どうやらこの人の敷地の様子。
「すみません。直りましたので。」と返事して見送る。
で、空気を入れ空気漏れが無いことを確認して出発しようとしたら
民家から若い女性が出てきて声をかけられた。
「これ持ってって下さい。」
渡されたのはスポーツドリンク。
うわー、なんていい人たちなんだろう。
パンクしてへこんだ気持ちは一気にハッピーに。
丁寧に礼を言い、出発。
しばらくR254を進んでいったが暗くなると一層走り辛くなる。
とりあえず休憩をとることにして、
ルートを変更するために地図とにらめっこ。
とりあえず我慢してR254を走り、R140とぶつかったらR140で熊谷、そしてR17で東京までとした。
熊谷から荒川CRでもよかったが、真っ暗闇を長時間走る気力は無いと判断。
車道ならば風で煽られて楽できるし。
R140に入り、途中道の駅はなぞので休憩して熊谷市街に。
そして市内のコンビニで補給。
眠眠打破を飲んだおかげか、眠くなくなってきた。
一気に南下することにする。
車間距離をまったく空けないで追い抜く車にイラつきながら
(こっちは細いタイヤでガタガタの路肩を我慢して走ってるのに。落車した俺を避けきれず轢いちゃったら加害者になるのに。)
バイパスとの分岐点あたりまでたどりつく。
ここは安全な旧道を選び、一荒川CRを目指す。
このあたりでお尻の痛さがピークに。
さらには心拍も段々下がり始め荒川を渡る頃には120bpmあたりをうろうろ。
なんとか荒川CRに入り、ここからは流して帰ることにする。
というか、スピードが上がらない。
距離は既に350km。時計を見れば23時。後30分で丸一日。
ヘルメットを脱ぎ20km/hくらいでノロノロ走る。
岩淵水門を過ぎ、堀切あたりで23時30分。
平井大橋を渡ったころには心拍は100bpmを割り込んで、
ママチャリに抜かされそうな勢いorz
今の自分の限界点を知った気がした。
無事家に着いたのは24時ちょうど。
一日での走破距離は更新したものの、自分の限界を知り素直には喜べない自分がいる。
400kmは楽に走れると思っていたから。
1日の2/3をサドルの上で過ごして360kmが精一杯。これが今の自分。
ただ乗り始めのころに比べたらかなり成長したのは確か。
これからも精進したい。
[旅の記録]
総走行距離:16h06m
総走行時間:365km
平均心拍数:123bpm
消費カロリー:5602kcal
県道を経由して引きつ引かれつR18を目指す2人。
迷子になっても独りじゃなければ全然心細くない。
アンカー乗りの彼(以下アンカーさん)の適切なルート取りのおかげで
案内標識にR18の文字が現れる。安堵する二人。
がしかし、目の前に坂が現れる。落胆する二人。
見上げた感じ、結構登る模様。仕方なく、うへぇーとなりながらも登る。
後ろを見るとアンカーさんが遅れている。
「先に行っていいよ。」の言葉を何度も貰ったので
「適当なとこで待ってます。」と言い残しペースを上げて登ることに。
R18が見えたところが坂の頂点。
ちょうど自販機があって日陰になっていたので、ここで待つことに。
止まると体に風が当たらないので体の内側からすごい熱を発してくる。
ボトルの水を頭からかけて冷やす。
しばらくしてアンカーさんが到着。
休憩がてら雑談。
このとき初めて判ったのだけど、アンカーさんの靴は普通のスニーカー。
奥さんが難色を示しているらしく、自転車用の靴を買えないのだとか。
アンカーを買うのも一苦労したらしい。
独り者の僕には良くわからないが大変そうだ。
脈も落ち着いたところで再出発。R18に入る。
目の前にジャイアントのロードが走っていて颯爽と走っていたが
すぐに歩道に逃げて自転車をひっくり返してた。パンクしたか?
自分は自分でチェーンが脱落。
すぐに直るだろうからアンカーさんに先に行ってもらう。
チェーンを嵌めて、少し飛ばし気味に走って追いつき前を引く。
R18、長めのアップダウンが連続して非常に疲れる。
気付いたらアンカーさんを見失ったので横川駅前で待つ。
目の前には鉄道文化むら。激しく興味があるがここは我慢。
アンカーさんが来たので一緒に碓氷峠を目指す。
坂元宿のなだらかな直線を上りきったら、そこから碓氷峠。
木々が陽射しを遮ってくれているので涼しい。
ところどころがけ崩れで路面が汚れているが
斜度が一定で緩やかで上りやすい。
旧道は物好きしか走らないから車が少いとか
開始地点で既に標高400mくらいだから峠自体は楽だとか
レースでいうと3級くらいの峠だとか
アンカーさんの話に耳を傾けながら一緒に上る。
が、いつしか後ろを振り返るとアンカーさんが見えなくなってた。
普通の靴で峠を上ってるんだから、ほんと感心する。
僕なら絶対やりたくない。ビンディングなしではロングライドすら躊躇する。
だって引き足つかえないんだよ。倍は疲れるんじゃなかろうか。
碓氷湖で写真を撮ってる間にアンカーさんが見えてきた。

また一緒に上る。
そしてめがね橋で小休憩。初めて生で見た。でかい。
この上をEF65が走る姿をもう見ることができないとは。残念だ。
息も整ったところでめがね橋を背に再び登り始める。
ここまでで1/3くらいだろうか。先は長い。
ここから先は特に見るとこもないので、徐々にペースをあげて登る。
「アンカーさんに先に行って」との言葉を貰い、一人上へ。
木陰に助けられながらぐいぐい、もくもくと登ってく。
人生三度目の峠。徐々に楽な山になっているのは置いといて、
ペース配分とかうまくなってきたんじゃなかろうか。
最後に近づくにつれ斜度がきつくなってきたように感じたが
心折れることなく登りきった。

駐車場のようなところで何人かのローディが休んでいたので
一緒に休んでアンカーさんを待つことにした。
しばらくしてアンカーさんが見えたので手を振る。
ドリンク使い切っちゃったよ。やばかったよ。だそうで。
若いうちに自転車始めて正解だよ。と言われたけど、そんなに若くないですw
少し休憩した後は、いよいよ軽井沢へ。
軽井沢はまったく知らないので、アンカーさんにおまかせで付いてくことにした。
ちなみにアンカーさんはこの人(遠くに移っている白いジャージ)。

旧軽井沢をぶらつき、11時半、早めに昼飯を食べることに。
せっかく長野に来たので蕎麦を食べることにした。
2人、ざる大盛をペロリ。ついでにポットいっぱいの冷たいお茶も飲み干した。
アンカーさんの話を聞けば聞くほど、僕と似ていることが判明。
ママチャリで120km走ったりとか、
そのあとクロスバイクを買ってさらに長距離走ったりとか。
なにより一人で走るのが好きだってところが。
蕎麦屋から出た後、この後どうするか話し合う。
アンカーさんはアウトレットモールに行くとのこと。
僕は温泉入った後R254で帰ると言ったら、やめたほうがいいと言われた。
なんでも、ここら変は道が狭く大型トラックが結構走っているらしく、非常に危険らしい。
時間的にも際どいしここは素直にルートを変更することにした。
R18まで一緒に戻り、アンカーさんはアウトレットモールへ行くためここで別れる。
「またどこかで会いましょう。」とだけ言った。
連絡先でも訊いとけばよかったかな?
とりあえず中軽井沢まで進み温泉を探す。
日帰り入浴の看板を見つけてここで温泉に入る。
ゆうすげ温泉というひなびた感じの旅館だった。
貸し切り状態でお風呂に入る。
ここまでで走行距離は170kmは越えている。排ガス煤を洗い落とす。
温泉から出た後、レトロなロビーでぼーっとする。

眠くなってきたらしい。10分ほど口を開けて寝てしまった。しかも宿泊客に見られたorz
さて、帰るか。
旅館を出て走り出す。
もう一度旧軽井沢に行き、ソフトクリームを食べることにした。
一通りソフトクリーム屋を見て、生チーズソフトクリームにしてみた。
おいしい!チーズっぽさはあまりなく逆にあっさりしててよかった。
ちなみにAtelier de Fromageというお店。目白にもあるのね。
あとは峠を下って帰るだけ。
9/21 20時、仕事を早めに切り上げ
ツーリングの準備。
前回のナイトランでの反省を生かし、暗闇対策としてキャットアイのハロゲンライトを購入。
ドイターのウェストバッグに詰め込んだものは・・・
・カロリー補給用にスニッカーズ×2
・アミノ酸補給用に都こんぶ×6
・100均で買った群馬県の地図を必要な部分だけ切り抜いたもの
・日焼け止め
・距離乗るだけにチェーンオイルも
・峠の下り&雨用に軽量ウィンドブレーカー
準備も終わりスタート予定の24時まで仮眠でも取ろうかと思ったが
TVで面白い番組をやっていたために23時過ぎまで見てしまう。
今から仮眠を取るわけにも行かず、
23時30分、第一休憩ポイント高崎を目指して出発。
予定通り荒川CRを走り、R17バイパスに乗った後はひたすら北上。
家から高崎まで100km以上あるが一気に目指す。
5?6時間で高崎に着ければそこで仮眠を取れるはず。
まだ序盤なのもあってかなり順調に距離を稼ぐ。
熊谷でドリンクの補給をした以外はほんとに休憩せずに一気に走りきる。

熊谷以北は未知の領域ながらも単純なルート故に迷うこともなく
8/22 4時30分、高崎駅西口に到着。予定通り5時間で来れた。
コンビニで漫画喫茶の場所を訊き、やっと休憩。

5時、満喫で受付を済ませ、マッサージチェアのある席を選ぶ。
3時間パックにしたので8時に出発ということになる。
マッサージしながらおにぎり2つを食べて寝ることにする。
が、以前実家で途中まで読んだ「NHKへようこそ」があったため読みふけってしまう。
結局7時過ぎまで漫画を読んでしまい、結局一睡もすることなく、
予定よりちょっと早めの7時半にチェックアウト。
外に出ると、いやーいい天気。
日焼け止めを塗ったりして、8時、碓氷峠にむけR18を西へ進み始める。
が交通量が多く路肩も狭いため走り辛い。
横を見ると高校生の乗ったママチャリが土手のを走っている。
どうやらサイクリングロードがある模様。
見た感じR18に沿ってるようなので、そっちで行くことに。
この判断が今回の
ツーリングを大きく変えることになったがこの時点では知る由もない。
強い日差しの中、碓氷川サイクリングロード(というらしい)を進んでいく。
地元のローディさんと何度かすれ違う。
徐々にR18から離れていくが、ローディが走ってるんだから
これで碓氷峠に行けるだろうと勝手に思い込み、構わず突き進む。
・・・完全にR18は見えなくなり、目の前に広がるは完全な田園風景。
途中地図で現在地を確認しようにも縮尺が大きすぎて全然判らない。
ここまできて迷子は困る。
けど方角的には間違ってないはずだし、何とかなるだろう。
さらに少し進んだところ、完全に道がなくなっていた。
無いというか、以前はそこにあったというか。
ここより手前にも崩落箇所はあったが、横に農道があったため回避できたのだが、
ここはどうやっても通行不能。
いやー困ったorz

しかたがないので、サイクリングロードを戻ってR18を探すことにする。
それにしても人がいない。
戻る途中ローディとすれ違う。
この先進めませんよ。と教えてあげようかと思ったが、
地元の人ならそんなの知ってるだろうし、何より相対速度は50km/hを超えてるからそんな余裕もないわけで、会釈だけしてスルー。
どこか抜け道があるんだろうか?
こちらは農道に入る。遠くにさっきのローディが見えた。
目で追っていたら、やっぱり引き返してきた。
しかし、途中の砂利道でショートカットしてきて
図ったかのように鉢合わせになった。
また挨拶して、今度は話しかける。というか向こうも話しかけてきた。
アンカーに乗っている彼、年はちょうど一回り違った。
なんでも伊勢崎から来たらしく、CRの崩落は知らなかった模様。
地図と妙義山の位置からR18のおおよその方向を推定する彼。
実に頼もしい。
この辺を走るのはお互い初めて且つ目的地が共に軽井沢ということで
一緒に走ることになった。
捨てる神あれば拾う神あり。
なにやら思わぬ展開に。